呼吸のように・・・

俳句のエッセー

樅の木

こんなお話を伺いました…
樅の木は、常緑樹です。
常盤木と言いまして、年中、青々としています。
クリスマスの歌に良く登場する「樅の木」。
これは、極寒の中で、葉を青々とさせている樅の木にたいする、
特別な思いがあるからなのだそうです。
それは、憧れ、
春への期待…(神への希望)
そのような思いだそうです。
「おお樅の木、おお樅の木・・・」
と歌われる「いつも緑」という単純な言葉には、
深い憧れと願いがこめられていたのですね。
辺り一面、雪で覆われ、凍てつく寒さの中で、
草木は枯れてしまうのですが、
その中にあって、「いつも緑」の樅の木。
救いの象徴として、十分なのですね。