呼吸のように・・・

俳句のエッセー

珠洲にいました

昨日、午後3時近く、

姉と私は、恒例の珠洲市の鯉幟を見に

大谷へ出掛けていました。

ちょうど、その頃到着し、

川辺を歩いていたところ、ゆらゆらと景色が揺らぎ…

海辺ですので、強風の煽りかと一瞬思いましたが、

直ぐに地震だと気付きました。

けたたましい警報が鳴り始め、私は100メートルほど先の車へ、

ダッシュしました。

地面がゆらゆらとして、突き上げる感じや、

強い横揺れは感じなかったとおもいます。

電柱も、激しく揺すられるというのではなく、

ただゆらゆらと波立つ感じでした。

直ぐに収まりましたが、あと5秒続いていたら、

どうなっていたかわかりません。

こういうとき、どうしていいか分からないもので、

家屋から離れていいのか、何かの下に入った方がいいのか、

佇んだ方がいいのか…私は、走りました。

車まで来て、車で待機しているはずの姉が、

車から1メートルほど離れたところで倒れており、

近所の方に助け起こされていまして、びっくり!

「救急車を呼びましょうか」

「大丈夫です」

こんなやり取りのあと、高台へ移動を勧められ、車で移動。

途中、また、強い揺れを感じ、停車。

山道に入ってしまっており、むしろ土砂崩れなどの心配が浮上。

しかし、ナビにしたがい、そのまま大道へ合流するまで進み続け、

その内、前に一台、後ろから一台がつき、

三台は、連なって大道まで。そこでたくさんの車の列へ入りました。

それから、ですよ。

大渋滞。

里山海道は、大渋滞。

逃れられません。

その間、奥能登へ向かう、けたたましいパトカーや救急車とすれ違いました。

スマホも5G圏外で、遅くて役に立たず、情報なし。

後で知りましたが、死者が出たのですね。

大谷地区は、それほどの揺れとは思いませんでしたが、

場所によっては倒壊するほどの揺れだったのでしょう。

耐えられず、一番近いインターで降りて、後は山道を抜けて戻ってきました。

能登へは、吟行のためだったのですが、

一つも収穫は無し、到着直後でしたから。

一目散に逃げかえった記憶だけです。

写真もありません。

戻ると、なんとか家も無事でしたし、家の中も被害はありませんでした。

しかし、夜9時の揺れは激しかったです。

さすがにモノが落ちてきました。

ちょっと不安定な本棚があり、その上にあった物数点、

落ちてきましたが、床が傷ついた程度で済みました。

安全を考えて、部屋を整理しないといけないと思いました。

とにかく無事でよかったです。

しばらく能登はお預けかな・・・