呼吸のように・・・

俳句のエッセー

桐の花

桐の花が、とてもきれいな季節となりました。

満開を、少し、過ぎたかもしれません。

が、とてもきれいです。

桐は、「孤高」という言葉を思い出す、

わたしにとって、そのようなイメージです。

わびさびの世界の感覚だと、いつも思います。

桐を美しいとは、これまで思わなかったのですが、

コロナ以来、その美しさに気が付いた次第です。

桐を求めて、山へ出掛けますが、

これは、お気に入りの一つです。

写真では分かりにくいでしょうか。

足元に川が鳴り、段畑へ坂が続き、

中腹には小屋が見えます。

ここにも人の暮しがあります。

桐の花は、いにしえより、将来への夢、希望です。

箪笥とは結び付かない時代ですが、

尚の事、桐は桐で、愛でられているのですね。