呼吸のように・・・

俳句のエッセー

歌留多

小倉百人一首
お正月には、家族で歌留多をしました。
母が読み、父、祖母、姉、兄、そして私。
私は幼くて文字が読めなかったので、
母の傍で歌留多の番号を見て、取っていました。
私の熱心な姿に母は感動し、よく褒めてくれました。
実は、一度、
冗談で、あてずっぽうで取った札がまぐれで当たり、
褒められたのが嬉しくて、夢中になっただけでした。

時々、「源平合戦」をしました。
競技歌留多のことです。
騎馬戦でも何でも、二組みに分かれて戦うことを「源平合戦」というのは、
倶利伽羅古戦場が近い、この地方ならではの呼称のようです。

私の十八番は、「ほととぎす」「住之江」
「滝の音」「村雨」など…
ちなみに「百敷」は、取ったことがありません。
理由は、姉が誤って札に墨をつけてしまい、
反射神経で取る札になってしまっていたからでした。

家族で楽しむ以上に練習はしなかったので、
それ以上、上手にはならなかったのですが、
それでも、とても楽しかった。
機会があれば、また、家族で勝負したいですね。