俳句鑑賞〈秋〉
昨年より、落ち着かない日が続きましたが、 ようやく気持ちが落ち着いてきたので、 また、新たな意欲が沸いてきました。 今日、新しくチャンネル登録してくださった方があり、 しかも外国からのアクセスでして、感激いたしました。 こちらの動画を高く評価し…
次の世へ師の逝きませり薔薇の秋 田島 和生 2018年8月30日 佐藤尚夫先生は天に召されました。 佐藤先生の第一句集『薔薇』は、 文学の森賞に輝いています。 佐藤耳鼻咽喉科医院には、薔薇がたくさん育てられています。 医院の入口へ至る階段の両脇は、薔薇の…
御神籤は吉と一字や薄紅葉 田島 和生 御神籤をひいて、「吉」と出ました。 季語は「薄紅葉」。色付き始めた木々の葉を詠んでいます。 これは、面白い俳句だと思いました。 薄紅葉、これから濃くなろうという紅葉に、 「吉」の御神籤。 これから何かが起こり…
初秋風馬の真直な目と出合ふ 田島 和生 馬は草食動物です。 ですから、目は横を向いてついています。 視界は、確か90%あるはずです。 後の10%は、 真正面と真後ろ。 馬に近づくときは、真正面からと真後ろは、タブー。 馬が警戒して、何かするかもしれませ…
露けしや厩舎の馬のみな黙し 田島 和生 「雉」10月号が届きました。 気が付けば、もう10月です。 うっかりしていると、すぐに時間が経ってしまいます。 雉北陸地区のブログは、近日中にアップします。 宜しくお願い致します。 馬は、とても人間的な動物です…
鶏頭を三尺離れもの思ふ 細見 綾子 有名な鶏頭の俳句。 不思議な俳句です。 俳句らしくないところが、綾子俳句の魅力でしょう。 綾子は、このように、 物思いに耽っていたようです。 ある意味で 哲学的なこの俳句は、多くを読み手の想像にゆだねられているの…