呼吸のように・・・

俳句のエッセー

「ゆ」

選句用紙が送られてきました。

まず、自分の句を確認するわけですが、

訂正されていましたね。

清記の段階で直されるとは、

よほど確信があったのだと思いますが、

原句のままにして欲しかったです。

一つ、「下枝の」の「の」が省略されていましたが、

これは「しづえ」と読んでいただければよかったので、

「したえだ」と読むと、字あまりになり、

それで「の」を省かれたのでしょう。

これは「しづえ」です。

また、「庭園ゆ」の「ゆ」が「や」になっていました。

そうすると、「や」「けり」が同居する俳句となり、

これは、間違いなくコメントの嵐になることでしょう。

だれもこのブログを読んでいないと判断し、書いてしまいますが、

庭園ゆ鉄砲蔵へ斑雪けり

(庭園から鉄砲蔵へ斑雪だったよ)

という俳句になります。

庭園や鉄砲蔵へ斑雪けり…これはおかしい。

せめて、

庭園や鉄砲蔵へ斑雪

こうしていただけたら嬉しかったですね。

玉泉院丸庭園にて、上方に見えていた三十軒長屋を詠みました。

三十軒長屋は、鉄砲蔵ともよばれた「武器庫」でした。

大した句ではないかな。

ただ、文法的にへんてこになり、俳句として成り立たないのでは、

私としても沽券にかかわるかと。

清記担当者様、お願いしますよ。