呼吸のように・・・

俳句のエッセー

雪見膳?

俳句を始めた方が、京都の雪見膳をいただいて詠んだら、と

すすめられたようです。

美味しいものをいただいて、感動して俳句にするとか、

雪見膳を否定するわけではありませんが、

人為物を詠むのは、平凡になりがちです。

俳句は、自然。

「松のことは松に聞け」というように、

自然と一体化して、発見、そして感動、

それを詠みあげるのです。

俳句は客観写生でなければならないとは言いませんが、

写生は俳句の基本ですから、まず写生を学ぶことでしょう。

そうしないと、後々から苦労します。

表現力を身につけていくと、世界が違って見えてきます。

人は言葉で考えるものです。

言葉を知らないと、見えていても気が付かないものです。

頭の良い方ですから、感動、発見を、と申し上げても、

直ぐにお分かりになるかと思います。

変なひねりを利かせず、心を沈めて、自然と対峙し、

気付きを与えられて、詠みあげてください。

人にない世界をお持ちですから、そのままで

素晴らしい一句が出来上がると思いますよ。

無理せずに、自然体で、素直な感動をものにしてください。

雪国に住んでおりますが、雪見膳とは頂いたことがありません。

それでも俳句はできるものです。

本当に、期待しております!