呼吸のように・・・

俳句のエッセー

幸せな蛙

今年の紫陽花が、あまりにきれいだったので、

特別に大切にしようという思いが芽生え、

水やりに凝っています。

毎日、これでもかというくらい、お水を与えています。

日中、太陽が照り付けるころになると、

雨蛙が紫陽花の葉の上に乗って、紫陽花の葉の色をしていました。

葉も広いので、ちょうど日よけになっており、

適度な水滴を溜めた葉は、蛙にとって、気持ちのいいベッドのようでしょう。

なんて幸せな蛙なのでしょう。

そう思ってみていると、

幸せな蛙は、もう一匹、いました。

少し下の方の葉に、同じように静かに乗っています。

蜘蛛の巣もありますので、虫が来るのでしょう。

蛙もたくさん虫を食べて、大きくなるんだよ、

と言いつつ、雨蛙は雨蛙か、と気付いて

一人で笑っている私でした。

私は、除草剤が嫌いなので、

気が付いたら、蛙もバッタも寄ってきている感じがします。

狭い庭に、たくさん住み着いているようです。

嬉しくもあり、迷惑でもあるような、

気分です。