仏壇にあふれむばかり団子花 沢木欣一
こんな句を発見しました。
団子花は、もう終わりましたね。
5月に白いお花をたくさん見せてくれる花ですが、
私も供華にしています。
ちょうど、五月に訪ねる方があり、
わが家の団子花も満開になりますので、
いつもこのお花を供華にしています。
風に左右に揺れ、こぼれそうになりますが、
そんなたわわな花を捧げて、私はひとり喜んでいます。
石に拝みながら、かの人はここには居ないと
そう思いつつ……
仏壇にあふれむばかりに供え、
喜ばせようとしたのは、妻の綾子でしょう。
その姿を見て、きっと一句認めているのではないでしょうか。
沢木欣一傘寿記念大会の一句です。