呼吸のように・・・

俳句のエッセー

古書

気になる句だと思いました。

 

古書店に自著出て雪の別れかな   千田一路

 

これは、ちくりとする発見です。

値段にもよりますが、面白いことではないでしょう。

これから、もっと増えると思います。

なぜならば、人は永遠に生き続けることができないからです。

残された方が、俳句に詳しければ問題ありませんが、

その多くは、一括処分、ではないでしょうか。

俳人は、本当にびっくりするほどの本をもっているもので、

整理には精魂尽き果てる思いがします。

分かっている者でもそうですから、

興味のない方は、

細見綾子の句集も、沢木欣一の色紙も

「持っていって!」でおしまいになるでしょう。

こうして、貴重な品が失われていくのですが、

その中の一つに、句集が古書店に並ぶ、

ということが起こってきます。

皆様、ご面倒かと思いますが、

一度、お近くの俳人へご連絡いただいてから、

処分をお願いいたします。

宜しくお願い致します。