呼吸のように・・・

俳句のエッセー

アシジのフランチェスコ

この有名な方は、誰もが知っている

フランシスコ会の創設者です。

とはいうものの、実は、それほど詳しくはないのです。

お名前だけは、という感じです。

ですが、受洗してからは、ちょっとした逸話を耳にするようになりました。

素晴らしい方ではないですか!

と驚いています。と言うのは、歴史学で学んだときは、

信仰的な切り口はしませんから、全然違った人物像を描いていました。

少なくとも私はそうでした。

たしか、イスラム圏へ伝道へ行っていらっしゃるはずです。

イスラムでは、キリスト教は「兄弟」ですから、

別に敵視されることもなく、また、改宗者を出すこともなく、

ただ、感心されて見られていた…というように学びました。

「一説には、殉教したかったのではないかといわれています」

などと、距離感のある説明を聞いた気がします。

それが、信仰を得てからは、夜通しの祈りの目撃情報など、

驚くべき証を知るに至り、

素晴らしい方ではないですか!

と、驚き、学び、あこがれる存在となりました。

つまり、事実とはこのようなもので、

切り口が変わると、見えてくるものが、全く違ってくる、と思います。

私は、一通りではありますが、

キリスト教イスラム教の歴史をちょっと学びましたが、

おそらく、信徒としての目でみると

違ったものに見えてくるのではないかと思います。

以前の私は、

カルケドン公会議辺りから、キリスト教は哲学になった、

と訳の分からないことを、普通に考えていました。

今は、違います。

面白いですね。

人は変わります。