呼吸のように・・・

俳句のエッセー

芍薬

家の裏側を抜ける小道は、

この辺りの近所の人だけが使用する道です。

かつては、舗装されておらず、

もっとも、今でもすべてが舗装されているわけではないのですが、

柿木があったり、杉の木があったり、鬱蒼として、

誰も通る気がしないような道でした。

建て替えが進むにつれて、裏の道も各々が整備して、

今では明るくて、安全な小道になっています。

風もよく通ります。

今日も、ちょっと庭が気になり、裏道へ出てみると、

濃いピンク色の花びらがしぼんで、点々と地面に落ちていました。

見ると、芍薬の花びらでした。

わが家と背合わせになっている家のお庭に、芍薬があります。

わが家の窓からも良く見えて、楽しませていただいておりますが、

もう散りはじめていました。

小さくしぼんだ花びらを拾い上げ、花の命を惜しみました。

季節は確実に動いています。

もうすぐ、梅雨でしょうか。