呼吸のように・・・

俳句のエッセー

土筆

玄関先に、少しだけ土を残しています。

そこに、紫陽花や紫式部、楓など、育てています。

今、芽吹きの季節ですが、土の面には、

杉菜や土筆が並んでいます。

以前は、土筆はなかったのですが、どこからか飛んできたのでしょう。

手に触れると、ひらっと花粉が零れました。

朝の露がきらめいています。

草木を愛でる私のうなじに、朝日が差しました。

あたたかな日差しを、うなじに受けながら、

土筆を、じっと観察して飽きません。

あたたかさも、全身に伝わり、しばらくは、

気持ちのいい春の朝を満喫しました。

春は、解き放たれるような自由さがありますね。

明るくて、心が弾みます。