昭和21年5月1日發行 「風」第一巻 第一號
俳句雜誌 風 創刊號
5月 風發行所
この文字、歴史を感じさせます。
状態はかなり良好。まるで複製版のように良好です。
複製版…ではないと思うのですが。
じわっと嬉しさが溢れ、胸を熱くしています。
昭和21年5月といえば、終戦からまだ一年経っていません。
その混沌とした中で、「風」は創刊されました。
定価は二円五十銭「になってしまった」というような
ことばがありましたので、高かったということでしょうか。
空襲の被害がなかったとはいえ、金沢の片田舎で、
これだけの知性が結集したとは、
澤木欣一という人物の力量もさることながら、
皆が知性に飢えていたということでしょう。
第二号は、加藤楸邨の寄稿とか。
残念、この一冊しか手に入っていませんので、読めません。
いつか、手に取って読むことができますように。
その希望を胸に、
今は、白い綿手袋にマスクをして、
創刊号を繙いています。