呼吸のように・・・

俳句のエッセー

春の猫

浮かれて真夜中を鳴き歩く春の猫ですが、

野良猫が少なくなったせいか、あまり見かけなくなりました。

ただ、まったくいなくなったわけではないので、要注意です。

朝、ちょっとした隙に、ごみをあさる猫を発見。

あわてて追い払いますが、1メートルほど離れて、

未練たらしく見返る猫。太った灰色の猫です。

ごみ当番の私の仕事を増やす猫を、容赦しません。

最後は、足で地面を打ち鳴らして追い払いました。

やれやれ。

翌日、玄関を出て、おやと目を留めました。

我が家の腰板に、激しい爪の痕が付けられていました。

「さては、爪を研ぎやがったな!」

とは言いませんでしたが、昨日の猫の仕返しに違いありません。

なかなか賢い猫で、嫌がることを知っているようです。

が、人間の知恵を甘く見てはいけません。

腰板全面に、針金を立てて網をかけてしまいました。

風の強い日は…また、考えることにしましょう。

これで一安心です。

猫は好きなんですが、やっぱり許せません。