呼吸のように・・・

俳句のエッセー

大住雄一先生を悼む

大住雄一 東京神学大学学長が

9月5日急逝されました。

64歳でした。

ちょうど一年前、金沢教会にて伝道説教をしていただきました。

神の国が来ている証拠」

その一年後、天に召されるとは

誰も思わなかったことです。

もう一度、お会いしたかったですし、

お会いできると思っていました。

大住先生とは10年ほど前に、富山での東京神学大学の講演会において

初めてお会いいたしました。

背広を着こんで、前に手を組んでいらっしゃるという

柔らかな物腰とは打って変わって、

お話は打ち出しが強く、江戸前のべらんめえ、ではありませんが、

はっきりとした口調に驚いた覚えがあります。

とても新鮮でした。

姉を誘って行ったのですが、姉は教会へも足を踏み入れたことのない者で、

しかも初めての神学講座というので、心配もしましたが、

民数記」を夢中になって聞いていました。

学問的な切り口が良かったようでした。

姉は大住先生と同じ、法学部出身で、

殺伐とした(?)民数記の授業が合っていたと言っていました。 

昨年、お会いした時は、病を得られて

以前のような勢いはありませんでしたが、

やはり頭の良さは隠れようもなく、

複数の質問にもメモ一つ取ることなく、即答されていらしたことを

私は忘れません。

もう一度、お会いしたかった。

また、会えると思っていました。

人生は一期一会。

あのとき、質問して良かったと思います。

有難うございました。

先生の後は、皆が一丸となって引き継いでいきます。

収穫の確信を説かれた言葉は、無駄になることはありません。