呼吸のように・・・

俳句のエッセー

きらきらと

バイブルクラスに於いて、

「ハイジ物語」をご紹介いただきました。

アニメ「アルプスの少女ハイジ」の原作だそうです。

アルプスから都会の富豪の家へ来たハイジは、

お嬢様のお相手の他、文字も習うなど、

とても良くして頂いていました。

しかし、ハイジは勉強が嫌いでした。

そして山が恋しくて、とうとう病気になり、

アルプスへ帰ってきます。

アルプスでは、目の見えないペーターのお婆さんが、

ハイジに本を読んで欲しいと願います。

ペーターは学校へ行っていないので、字が読めません。

ハイジは、文字が読めるようになっていたので、

お婆さんに読んであげました。それは讃美歌の歌詞でした。

お婆さんは言います。

「私は、もう目が見えなくなったけれど、

 日の光がきらきらと輝いているのが見えるようですよ」

きらきらと輝く日が、おばあさんの見えなくなった目に映ったと

おばあさんは、そのように感じました。

見えない目に、光を映さない目に光が差したのは、

讃美歌とハイジの心がおばあさんに届いたからでしょう。

目が見えなくなり、耳も聞こえなくなり、

体も動かなくなり、そのようにして、人は神様へ近づいていきます。

目が見えなくなれば、夢も現実も分からなくなります。

その姿をそのまま、神様は受け止めていてくださいます。

肉体の光は失っても、心に光を映すことができます。

神様の光は、いつも照らされて、届かないところはありません。

光は、私たちの現在と過去とを一つにする、神様の御業

神様の栄光、神様の愛、

そして、私たちの永遠の命です。