呼吸のように・・・

俳句のエッセー

神の手

神の手に撒かるるごとく鴨下り   田島和生

 

鴨が広がって下って来たのでしょう。

その中に作者は居た、ということでは決してないのですが、

そう思わせるほど、迫力のある光景を思います。

「神の手」という表現は、

まるで意思を持っているかのように、

群れがやって来たということなのでしょう。

自然には、不思議と秩序があるものです。

その不思議さを「神の手」と言い表したのでは

なかったでしょうか。

信仰者の目には、事実、神の手に撒かれたものと

写っていることでしょう。

我が意を得たり、という感じでしょうか。