2018-02-22 浮寝鳥 浮寝鳥ゆれゐて吾もゆれにけり 田島 和生浮寝鳥がゆらゆらと波に浮いているのでしょう。 揺れている浮寝鳥をじっと見ていると、 自分が揺れているように感じます。 それほど、のめり込んでご覧になっていたのでしょうか。 写生に集中されて、いつしかご自分も浮寝鳥と一体化して、 揺れているように感じた、のでしょうか。 「吾も揺れにけり」 私もゆれてしまったよ、という断定がいいですね。 対象に心を寄せる、俳句の姿勢を思います。