呼吸のように・・・

俳句のエッセー

せつせつと

  せつせつと稿埋め勤労感謝の日   田島 和生

雪の日がつづきました。
どうにも疲れてしかたがありません。
せつせつと雪掻きに励むと同じ、
せつせつと稿に取り組んでおられる田島主宰。
とてもお忙しく、日々のお疲れもかなりのものでしょう。
ただ、ここで
季語が「勤労感謝の日」とは、素晴らしい。
長年、新聞記者として、
現在は俳誌の主宰として、
文字で生きておられる先生だからこその一句だと思いました。
仕事となれば、趣味と違って、大変なことも多いことでしょう。
それでも、収入や、責任といったことだけではなく、
結局のところ、楽しいから働いている、とおっしゃるのではないでしょうか。
そのような仕事と出会うことは、人生の理想です。
仕事ゆえの厳しさ、楽しさ、喜びを抱きつつ、
稿に取り組んでおられる先生の心情が詠まれています。
私も、かくありたいと願う者です。