呼吸のように・・・

俳句のエッセー

足跡

足跡、という有名な詩がありますが、それではなくて。
雪の上についた足跡です。
今年は雪が多いので、山手の方は、すっかり閉ざされています。
お陰で、人気がなく、動物たちの天国になっているようです。
一方で、雪のため、足跡も消えるのですが、
それでも新しい足跡を見つけることが出来ました。
まず、蹄の足跡。
これは驚きました。初めてでした。
おそらく、羚羊ですね。
向こうの山からこちらの道へ出て、用水に沿って歩き、
なんと、民家の庭の階段を上っていっていました。
すごいですね。
いつ来たんでしょうか。
それから、兎です。
兎の足跡は特徴的なので、すぐにわかります。
そして、足跡の側に、一粒の糞・・・
可愛い一粒でした。
後、肉球は、狐かな。
桜の木の根元から、谷へ跳んで行ったようです。
足跡を発見しただけで、動物と出会った気分です。
爽快、と思っていたら、
民家の庭から、犬がじっとこちらを警戒していて、
ついに、激しく吠えられてしまいました。
最後は、犬に追われて退散です。
来週から、また、雪のようですし、
雪の晴間は、貴重な吟行の機会です。
いい時間でした。