呼吸のように・・・

俳句のエッセー

クリスマスとは何か

12月25日、クリスマス。

イエス・キリストが、少女マリアからお生まれになった日。

エスの誕生日を、全世界でお祝いするのですが、

では、イエスとはだれなのでしょうか。

エスとは、神の子。

そうです。神の独り子です。

彼は、この世を救うために神の許を離れ、

この地上に生を受けました。

ローマの支配下にあったユダヤの人々は、

屈辱的な支配を受けていました。

その支配から救ってくださる救世主=メシアを待ち望んでいました。

それが、イエスでした。

しかし、彼の救いは、

神様と人間との関係の回復にあり、

神の前に罪を贖い、永遠の命を人間に与えることでした。

ですから、地上の王を求めていたユダヤ人は、失望しました。

そして、冤罪で捕らえ、十字架で殺しました。

しかし、主の救いは逆説的です。

その十字架によって、人は罪を贖われました。

身代わりの十字架だった、ということです。

エスとは、このような方でした。

このような死を遂げ、壮絶な死を遂げ、

それによって人間を救いました。

すべてを与え、すべてを奪われ、神からも見捨てられて

十字架の上で死にました。

この方は、殺されるために生れてきました。

十字架で殺されるために、私たちの罪を背負うために

生れてきました。

この方の誕生がクリスマスなのです。

十字架の死のために生れて来た方を、今、お祝いしています。

子どもが生まれました。

可愛いらしい男の子でした。

このような喜びではありません。

私たちの身代わりに死んでくれる方、その方の誕生を

お祝いし、喜んでいるのです。

厳粛な思いになりませんか。

この方は、王になられる方と預言されていました。

王ならば、ダビデやソロモンのように、

皆に見守られ、惜しまれ、手を尽くされて最期を迎える、

その時は、特別な日が選ばれると考えるでしょう。

しかし、誰からも見捨てられ、蔑まれ、

惨めに、静かに、息を引き取りました。

それが、イエスの最期でした。

この惨めな死、悲しい死のために生れた

幼子イエス

その誕生の日、それがクリスマスです。

クリスマスとは、人間の救いのために、

壮絶な使命を負って生れて来た、神の子が、

人として、この地上に命を受けた日です。

これが、クリスマスです。