呼吸のように・・・

俳句のエッセー

朝顔の種

朝顔の種を採るのは、理由もなく楽しい。

夏、かなり遅れて朝顔の種を撒きました。

それは、種が余っていて、どうしようもなくなったからで、

土をかぶせたりもせず、文字通り「撒いた」のでした。

その過酷な環境にも負けず、双葉があちこちに出はじめ、

支柱もせずに放っておいたところが、

こでまりや紫陽花の茎に巻きついて、すくすくと伸びて行きました。

健気な姿を見ると、助けたくなるもので、

遅ればせながら支柱を据えて、水をやりました。

夏、暑かったですね。

それでもたくさんの花を付けてくれました。

庭を這っているものは、地上に咲いて、

それはそれで、庭は華やぎました。

そして、また、種を採る季節が来ました。

楽しくて、また、夢中に採ります。

そして、気が付けば、

また、種はたくさんになっていました。

種に困って撒いては増える。

嬉しい悪循環です。

しょうがないので、先日、句会に持って行ったところ、

全部、売れました。

配るのが一番だと分かりました。

既に、来年の分もたっぷりあります。

来年は、丁寧に撒こうと思います。

が、その前に、

種取りは、まだ続くのでした。