呼吸のように・・・

俳句のエッセー

冬の虹

教会の方のお見舞いに行ってきました。
今週は、これからお天気が悪くなるそうで、
雪にでもなると、運転しにくくなると思い、
思い立って、今日の午後、出かけてきました。
お部屋を訪ねると、お休みになっていらっしゃいました。
声をかけて、起こすのも悪いと思いましたが、
ちょうどお茶の時間になったらしく、
看護士が呼びにいらしたので、目を開けられました。
それからしばらく、コーヒーとお菓子を戴きながら、お話をしました。
思ったよりお元気そうで、安心しました。
二方向が窓になっているところでしたので、外がよく見えます。
先程までの冷たい雨は上がり、うっすらと虹がかかっていました。
看護士さん始め、その辺りにいらした方が、皆、虹を話題にします。
虹は、本当にうっすらと、脚の部分だけでしたが、
重苦しい雲の中に立ち上っていました。
冬の虹です。
聖書に出てくる虹は、ノアの方舟の箇所で、
神さまが、もう二度と、人を滅ぼすようなことはしないとの
約束の徴として登場します。
私たちは指さして、
「神様が見て居られる」
そのようなことを言いつつ、しばらく虹を眺めていました。
郊外の病院は、周囲に大きな建物はなく、
存分に自然の恵みを感じることができました。
それも恵みだと思いました。
私たちは、各々、自分の最晩年を予想することはできませんが、
いずれにしても、主の恵みに満ちたものとなることでしょう。
世界に平和が満ち溢れますように…