呼吸のように・・・

俳句のエッセー

秋の瀬戸

「雉」全国俳句大会に行ってきました。
今年は「呉」が会場でした。かつての軍港です。
私は、戦争のことに興味がなく、また、好きではなく、
呉が造船で栄えたところだということも、戦艦大和の故郷ということも
まったく知らなかった、という次第です。
大和ミュージアムへ行き、そこで半日を過ごしました。
一人で廻り、一人で泣いていました。
生き残った方々の証言があり、感慨深く拝見しました。
単に「悲惨」「悲しみ」といったことは言えません。
大和を思うあまり、大和の死に場所を与えねば、とか。
アメリカには、渡したくなかった、とか。
死を覚悟した若者の高揚した思いが、私を驚かせました。
戦争は悲惨。
しかし、話の通じない相手と、どのように和解したらいいのか、
現代に残された難問です。
共に考えて行きましょう。
平和に向けて、まず、自分自身のことから始めねばなりません。
自分の平和が、世界の平和につながりますように…