2017-10-25 白百合 白百合へ雨粒はつか高曇 田島 和生「雨粒はつか」僅かな雨が、 曇り空からはらはらと落ちてきます。 それを見上げているのでしょう。 キラキラと輝く雨粒ではなく、ほつほつと微かに光る雨粒。 それは、「高曇」という言葉から想像しました。 高曇の空に、白百合の白は、 明るくとらえられたのでしょう。 白百合は、日本原産の花。 夏には、山の斜面など、一面を白にそめます。 白百合の清楚な白に、雨粒は潤いをもたらし、 高曇の空に、一層、清らかに見えたに違いありません。