呼吸のように・・・

俳句のエッセー

葉桜

花は、すっかり葉となりました。
「花は葉に」こちらも、季語として使われています。
「葉桜」「桜若葉」と同じように、
更に、時間の経過を思わせる言葉として、
「花は葉に」と詠まれます。
金沢は、もうすぐ百万石祭りです。
百万石祭りの目玉は、百万石パレードです。
かつては6月14日でしたが、最近は、6月第一週の土曜日となっています。
梅雨時ですので、ほとんどが雨のパレード、
ひどいときは土砂降りの雨の中で開催されていました。
それを思うと、6月14日にこだわることはないかと思います。
年々、華やかになっていく百万石祭りの準備は、早くも始められました。
まず、城垣周辺の草刈り・剪定からです。
そして、祭やぐらを組む職人が、お堀通りを活発に行き来し始めました。
お堀通りに続く桜並木は、青々とした葉を茂られています。
葉桜の下に進められる、お祭りの準備に、誰もが目を止めることでしょう。
この風景を俳句に詠むとして、季語は何がいいでしょう。
「祭」あるいは「葉桜」「剪定」…
私は、「葉桜」で詠んでみました。
それは、
次の句会まで、内緒です。