呼吸のように・・・

俳句のエッセー

満天星(どうだんつつじ)

満天星と書いて、「どうだん」と読みます。
満天星躑躅(つつじ)、満天星の花は、春の季語です。
美しい紅色を呈する満天星紅葉は、秋の季語です。
春のお花、秋の紅葉が楽しみな植物です。
満天星は、成長が遅く、育てるのが難しいそうです。
よく、公園や垣根に使われているのは、小振りなものです。
庭には、丸く刈られた満天星もありますが、
多くが、こじんまりとしています。
今日の吟行会で訪れた「寺島蔵人邸」の庭は、満天星で有名です。
樹齢300年を誇る満天星は、見上げるほどに成長しています。
このように、木になっている満天星は、珍しいとのこと。
しかも、邸内には10本の満天星が植えられています。
おそらく、初めて満天星を見上げました。
無数の冬芽が、空に向かって立っています。
小さな冬芽が、たくさん、空を目指して立っていました。
始めて知りました。
「満天星」の意味を。
春には、この無数の芽が花となって、鈴のような小さな花を
空を狭しと咲き誇るのでしょう。
まさしく、満天に輝く星のように、満天星は春を誇るのでしょう。
満天星を見に、春も秋も訪れたいところ。
寺島蔵人邸です。