呼吸のように・・・

俳句のエッセー

こんな夢を見た…
どうも家を買ったらしい。
しかも豪邸のようである。
二階に一室だけある洋間を、「使っていい?」と自分の部屋にした。
不思議なことに、道具も少し残されていた。
一階に降りると、昔ながらの和室。
祈祷の最中だった。
なぜか、近所の接骨院の院長が、霊媒師のような恰好をして立っていた。
回りを取り囲む人々…誰だかわからない。
「このおびただしい血の匂いを消さねば」
と言って、呪文のようなものを唱えだすと、押入れがひとりでに
すーっと開いた。
ここで何かがあったらしい。
「だから安かったんだ」と私は言った。
血の匂いもなにもわからないけれども、霊媒師はしきりに
「血の匂い」と言う。
押入れに巾着があって、渡されると、中に二つの卵があるようだった。
それは、手に取ると、巾着の中で激しく動きだした。
大変!何か出て来る!
そう思って、走って外へ持ち出した。
巾着から出すと、二つの卵が転がり出た。
そして卵は割れて、中から、なんと!
…ボールペンの芯のようなものが出て来た。
とても生命のあるものとは思えなかったが、
一応、カッターで切断しておいた。
何だったのか?
姉が起しに来たので、つづきは、ない。