呼吸のように・・・

俳句のエッセー

すき焼き

すき焼きがおいしい季節となりました。
「鋤焼」は、れっきとした冬の季語です。
他に「牛鍋」「魚すき」「沖すき」「鶏すき」「饂飩すき」
これらも、同じ仲間です。
昨夜、すき焼きをしました。
今夜は、その続きです。
たぶん、明日は、「すき焼きおじや」になるはずです。
こうして、メニューも考えなくてすむので、
すき焼きは、とても嬉しいお料理です。
夜半まで起きていると、小腹がすいてきて、
何か欲しくなります。
「お腹がすいてきた…」
つぶやくように言うと、いつものように、姉が口を出してきます。
「お豆腐、あるよ」
何のことかと考えていると、
「お豆腐、残ってたと思うよ」
すき焼きの余りを言っているのだと気づきました。
なんで、こんな時間に、すき焼きの残りを食べねばならないのでしょうか。
冷蔵庫には、確かプリンがあったはずだし、
チョコレートもあります。
「なんで、豆腐なんですか」
結局、チョコレートを一つつまんで、この場は収まりました。
姉は、父譲りの天然です。