呼吸のように・・・

俳句のエッセー

盂蘭盆

お盆休みとあって、大変な混雑です。
加えて、ポケモンハンターが溜まっていたり、
妙な人混みの中を、車で過ぎるのは、神経を使います。
しかし、これまで外国人の観光客が多かったのですが、
お盆はさすがに日本人が目立っていました。
お墓参りをする方もあると思います。
お寺にお墓がある方、お寺によっては、
もれなくお坊さんが、お墓参りにつき沿ってくださいます。
お経のサービス(?)が受けられます。
盆参りのために、お坊さんをあちらこちらから動員して、
墓参のお客様をお待ちしておられるそうです。
お寺の前に住むKさん。
頭は本物の坊主頭で、恰幅もよく、見た目は有難いお坊さんです。
お経の勉強をして、アルバイトに行きたいとの
ひそかな希望を抱いているようですが、無理でしょう。
坊さんをナメてはいけません…
私も、両親に会いに行こうかと思います。
お花を手向けて、ちょっと手を合わせるだけです。
墓石に向かって、語りかけることもしませんけど、
別に、会いに来たという感じではありませんが、
故人を偲ぶいい機会にはなります。
その時は、両親を通して、自分を見つめることをします。
今の自分を、父も母も喜んでくれているだろうか…
まだまだ、しっかりせねば…
そんなことを考えます。
しかし、口には出しません。
兄弟そろって墓前に向かい、淡々としているのは、
言葉以上に、思いを物語っています。
盂蘭盆、故人が戻ってくるというのは、
その意味で、真実であるかもしれない、
そう思います。