呼吸のように・・・

俳句のエッセー

麦茶

今日の句会の席題は、麦茶。
いつものように、モノを用意して、皆様をお迎えしました。
今日、ご用意いたしました「麦茶」は、
桃の香りの麦茶でした。
朝10時過ぎ、次々にお見えになる句会のお仲間は、
皆さん、暑そうな顔ばかりです。
まず、麦茶で喉を潤していただいて、
そのあとは、無言の句作時間。
この緊張感が楽しいです。
さらさらとペンが走る音がして、焦る人がいたり…
清記を始めても、まだ、「あと一句」と粘る人があったり…
何より、楽しんでいただけているようで、それが嬉しいです。
麦茶と言えば、わが結社「雉」の同人、
前貴之さんの名句を思い出します。

ひとつまみ麦茶にとかす能登の塩   大前 貴之

俳人協会の大賞に選ばれた俳句です。
この句を目標に、田島和生先生のご指導のもと、
一同、励んでおります。