呼吸のように・・・

俳句のエッセー

雲雀

翼を持つものがうらやましく思います。
今日のように、濃くもなく、淡くもない、美しい青空へ、
翼あるものは飛んでいけるのですから。
畑の土が細かくほぐされて、今日は畝ができていました。
相変わらず立っている案山子は、そろそろ衣替えとなるはずです。
この案山子は女性のようで、赤いチェックのエプロンをしています。
鳥でなくても、人間でも驚きます。
畑の傍の道を行くと、畑の中から雲雀が飛び立ちました。
土の一塊が飛び立ったかと思った一瞬でした。
茶色の翼あるものは、けたたましく鳴きながら、
せわしく羽ばたき、しかしたくましく青空高くへ舞い上がっていきました。
翼あるものよ。
そこから、何が見えるのか?
翼は自由の象徴。
心の翼を羽ばたかせたい思いです。