2016-03-21 芭蕉の杖 くねくねと芭蕉の杖のうららけし 田島 和生義仲寺。 芭蕉の杖を初めて目にして、 こんなに繊細な杖だったのだと、驚いたことを覚えています。 寺の入り口の傍の建物に展示されている杖は、 芭蕉の名声に反して、些細なもののように感じたのです。 平たく申しますと、「こんなもの?」といった、感覚です。 春の日差しがまぶしくなるころ、 麗らかな日差しにあって、芭蕉の杖は、頼りなく横たわっていたのでしょう。 「うららけし」の季語が効果的に用いられ、 芭蕉の杖の印象を伝えています。