2016-03-09 余寒 看護婦の辞表預かる余寒かな 泊 康夫寒さの残る季節。 年度末を迎えました。 人が動く季節です。 病院長でいらした泊先生が、看護婦の辞表を預かったというのです。 「余寒」という季語から、残念な思いがわかります。 目をかけていた方だったかもしれません。 おめでたい退職希望ではなかったのかもしれません。 手にした辞表が、重く感じられたのです。 春の寒さは、切ない思いを伝えています。