呼吸のように・・・

俳句のエッセー

残雪

日向には、土が見えて、乾いているところさえあるというのに、
北側は、まだ雪が残り、硬い氷の塊のようになっています。
気温が上がっても、雪は一度には融けません。
少しずつ水に変わっていき、夜になれば雪は締まり、
また、日差しの中で溶け出す…この繰り返しです。
氷状になった残雪は、一塊の岩のように、日陰に残っています。
そのままでは、なかなか融けてくれませんので、
日中は、その雪を崩し、日向にばらまく作業が見られます。
水を含んだ雪は重いものです。
それを、無理せず、少しずつ、
「えいや!」とばかりに、道路に放り投げます。
腰をひねり、最後にスコップの頭を返し、目指す方向を狙います。
いい運動になりますよ。
雪の散布は得意です。
ほとんど狙い通りに投げることができます。
明日もお天気のようですね。
町中の雪は、これで、ほとんど消えてしまうことでしょう。