呼吸のように・・・

俳句のエッセー

三日

お正月の「元旦」「二日」「三日」、それぞれ季語です。
一日、一日、特別な日を過ごします。
その季語をつかんで、俳句にしていきます。
かつて、どの日も俳句に詠もうとして、失敗しました。
先生に言われたことは、
「季語が効いていない」でした。
特に、「二日」である必要がない。
「三日」である理由が分からない。
このようなものでした。
いっそのこと、「元日」にした方が分かり易い、とも言われました。
季語は難しいですね。
さて、今日は三日。
三日は、三が日の最後の日です。
明日からは、通常通りの生活に戻ります。

 甘露煮の鮒がくずれて三日かな   西村 冨美子
 白少し透きし三日の鏡餅      森 澄雄
 
多く見られるのは、「三日はや…」

 三日はや木に書く文字の音すなり  飯田 龍太

三日にして、早くも…だなぁ、という句が多いようです。
一足先に仕事初めのサービス業の方々、お疲れ様でした。
皆様のお蔭で、快適な年始を過ごすことができました。
ありがとうございました。
「三日はや」…
どうぞお詠みくださいね。