呼吸のように・・・

俳句のエッセー

初御空

大変、珍しいことです。
青天で迎えた新年、倶利伽羅へ出かけてみました。
初詣の方へ、石動駅前から30分おきに、倶利伽羅へ無料バスが出ています。
2日からは一時間おきになります。
初詣で車は大変混雑しますので、バスのご利用をお勧めいたします。
その無料バスを利用して、倶利伽羅不動寺へ行き、
そのまま周辺吟行を開始。
時折、パラパラと軽い音がして、霰が磴を打ち、転がります。
桜冬芽の奥に、立山連峰が聳えていました。
その場を立ち去るのが惜しいほどのお天気。
琴の音は、名曲「春の海」。
読経はリズミカルに続きます。
旧街道は縮れた落葉が重なり、靴底に柔らかくあたります。
富山県側、埴生口からの登り口は、
冬期通行止めとなっていますが、徒歩を阻むものはありません。
熊も冬眠の季節ですし、歩いて降りて来ました。
旧道、峠の道は、ただ巴御前の像が安置されている、
静かな山道に過ぎませんでした。


分かりにくいですが、倶利伽羅不動寺を見下ろしています。


風車の立つ、稲葉山


桜冬芽の向うは、立山連峰です。このあと、しばらくして雲はなくなりました。