呼吸のように・・・

俳句のエッセー

桜紅葉

教会の桜は、信徒のある方の、おじいさまが御寄附なさったそうです。
信仰を持っていらしたとは伺っていません。
お孫さんが信仰を得ての御寄附だったかもしれません。
その桜は、いち早く紅葉しています。
ベランダから見下ろすと、煉瓦の径に、紅葉が散り敷いていました。
黒くて細い鋼を編んだ扉は開けられていますが、
ひっそりと、通る人影も見えませんでした。
しかし、この扉を通る人は皆、この紅葉を踏みしめていくのでしょう。
じゅうたんの上を歩む様に、
紅葉の上を歩いて行くのでしょう。
贅沢な秋のじゅうたんは、この時だけの魔法の敷物です。
神様への道は、春は花びら、
秋は紅葉で彩られ、
私たちの歩みを祝福してくださっているのですね。