呼吸のように・・・

俳句のエッセー

夕立

ちょうど、夕食の準備をしようかな…と思っていたころ、
いきなり怒涛のごとく、窓や天井から轟音が鳴り響きました。
雨だとすぐには分からないほどの轟。
屋根瓦も道路も、白く塗り替えられたかのように見えた、雨の飛沫…
これほどの夕立は、珍しいでしょう。
慌ててオジギソウの鉢を中へ入れました。
夕立はすぐに止んで、草も土も濡れているのを除けば、
以前と変わらない姿を取り戻していました。
一雨来ると、急に涼しさを感じるようになります。
この涼しさに、夜には虫の声が聴かれるようになりました。
涼しい座敷に虫の声を聞きながら、
夏を惜しむ私でした…