呼吸のように・・・

俳句のエッセー

夏の鴎

いつもの海岸、車で走ります。
いつも鴎たちが群れているのに、いないと思って走ります。
あるところで、巨大な群れに出会いました。
冬の鴎と比べて、太っているように感じます。
気のせいでしょうか?
海からの風が強くなり、飛び立った鴎は宙にとどまり、
また、飛ばされつつ飛んでいます。
乱れ飛ぶ鴎に、鴎が近づいては遠のきました。
空は、一層、風が強いのでしょう。
白い鴎の体は、鈍色の空にも輝くように見えました。
波は、「五月波」と言えるでしょうか?
そんなことを思いつつ、巨大な自然の景色を眺めていました。
一日一日、一時一時、同じ場面のない自然。
一瞬を惜しんで、心に刻み付けてきました。