呼吸のように・・・

俳句のエッセー

虫干

先日の句会の兼題は、「虫干」でした。
近頃、着物の虫干しもさぼっていましたし、
本を曝すこともあまりしませんので、困りました。
困って、物置へ行き、引き出しを開けると、
そこに表書きのない紙包がありました。
何気に開くと、それは短冊でした。
祖父の頃のもので、誰の作品なのか達筆過ぎて読めないものもあります。
どうも句会の方々の作品のようです。
短冊は、今のようなしっかりした物ではなく、
きれいな和紙ではありますが、一枚の紙です。
良く見ると、画鋲の跡が天地にありました。
中には、祖父が書いたのでしょう。
母の俳句もありました。

ひとりっ子と言われ鶏頭に雨つづく.....敏子
兄と弟を早くに亡くし、一人っ子だった母。
鶏頭を見ながら泣いていたのでしょうか?
誰にも知られずに…
分かる気がします。そんな人でした。
思わぬ虫干しの収穫。
私も一句できました。