呼吸のように・・・

俳句のエッセー

明日は、母の月命日です。
両親は仏教徒でしたので、明日はお寺さんが見えます。
月に二度、父の日と母の日と、来ていただきます。
紫陽花が薄い赤紫色になり、とてもきれいなので、
仏壇にささげることにしました。
あまり大きい花は入りません。
小ぶりの花で、色がきれいで…と、あれこれ迷っていました。
庭の花々は、梅雨の雨にぬれ、私も雨にぬれ、
また伸び始めた草を気にしつつ、お花を選んでいました。
ふと、足に何かふれたように思い、見ると、蚊でした。
時すでに遅し、たった一匹でも、
3か所も刺されていました。
かゆい…
たちまち痒みが出て、耐えられなくなり、すぐに家に逃げ込みました。
手にした紫陽花は一花。
たった一輪で母は許してくれるでしょうか。
母が好きだった紫陽花の花一輪は、まだ若い色です。
60代で逝った母に似合いの色に思えました。