呼吸のように・・・

俳句のエッセー

御衣黄

御衣黄(ぎょいこう)は、桜の一種です。
昨年、白山市まで見に行ったのですが、花はもう終わっていました。
この御衣黄、緑色の花をつける、とても珍しい桜です。
ちょうど今頃が見ごろ、と思っていると、
なんと、21世紀美術館に咲いていました。
御衣黄との出会いは、意外にも身近な所で果たすことができました。
薄紅色の桜の中に、緑の花を咲かせている御衣黄は、薄紅の花の枝に枝を重ね、
淡い色の春らしい彩を見せてくれていました。
21世紀美術館は、芝生の上を自由に歩くことができ、銀色の椅子も置かれています。
仕事の合間でしょう、スーツ姿の男性もくつろいでいます。
この自由な空間が、人を集めるのでしょう。
満天星つつじ、八重桜…緻密に計算された植木で、
花が絶えないようにされているようです。
この心は、兼六園も同じです。
いつ訪れても、花が迎えてくれます。
御衣黄は、確かに華やかな桜ではないかもしれませんが、
自然の不思議を教えてくれます。
世の中には、まだまだ不思議なことがあると、教えてくれています。
ご存じない方は、是非、一度お訪ねください。
旧知事公舎側の用水に面して、その木はあります。