呼吸のように・・・

俳句のエッセー

啓蟄

忘れていましたが、昨日が啓蟄でした。
春らしくなって来ましたが、風は冷たくて、
虫も果たして目覚めたのかどうかわかりません。
そういえば、玄関に小さな虫が飛んでいたような…
啓蟄を過ぎれば、山は騒がしくなりますね。
地中から芽が頭を出すように、
枝から葉が吹き出すように、
虫たちも動き始めることでしょう。
虫ではありませんが、人も活動が活発になるのは、
不思議と啓蟄のころです。
不思議でもないかもしれませんが。
気が付けば、三月。そして、その次は四月。
年度が変わります。
どんどん新しくなっていって、置いて行かれそうです。
その感覚が、春愁かなと、思ったりします。