呼吸のように・・・

俳句のエッセー

雛祭り

三月三日は、桃の節句
お雛様を飾り、女の子たちはおめかしして、雛の席に侍ります。
小さなぼんぼりが灯れば、菱餅の色が映えて、
また、五人囃子の音が聞こえてきそうです。
お雛様のお道具はたくさん。
牛車で運ばれて来たのでしょう。
塗り物に沈金の細工が、いかにもご立派です。
というのは、私の記憶の中のお雛様。
私には姉がいましたので、おそらく姉のお雛様でした。
御殿にお住まいでして、その御殿を組み立てるのが大変で、楽しかったものです。
今では、せいぜい焼き物の立雛を、その辺に置いておくだけ。
それもいいではありませんか。
地域によって、様々な雛祭りがあるようです。
その謂れを知ると、今も変わらぬ人の願いが見えてきます。
伝統文化を大切にしたいと思います。