呼吸のように・・・

俳句のエッセー

讃美礼拝

クリスマス・イブ。
聖夜。
今夜は讃美礼拝がありました。
コの字に並べられた椅子の真ん中に、大きな蝋燭が灯されました。
その火を取って、次々に手元の蝋燭へ移していきます。
一つの炎が、聖堂全体へ、一人に一つの炎となって灯りました。
讃美の時、立ち上がり中心を見つめますと、
先程の蝋燭の灯は、見下ろすほど低い高さになりました。

燭の火は、イエス・キリスト
まぶねの幼子です。
御子は見下ろすような小さな存在として、世に生まれました。
幼子イエスは、私たちと同じになってくださいました。
同じ肉体の弱さを持ち、限界を持ったのは、私たちを救うためです。

人を救うとは、簡単に言えません。
その人と同じにならねば、人を悔い改めには導けないのです。
痛みを理解できないのです。
そのために、主イエスは、私たちと同じ肉体をお持ちになりました。
私たちを救うために…

見下ろす灯は、イエス・キリストの光。
もっとも輝かしい光は、見下ろすほど低いところにあるということを、
忘れてはならないでしょう。