呼吸のように・・・

俳句のエッセー

ブロッコリー

珍しい、我が家の冷蔵庫にブロッコリーが入っています。
日本食中心の我が家では、あまり使わない食材です。
この季節に、きれいな緑のもこもこが、
白い大根、白菜の中にあって、とても鮮やかです。
ブロッコリー」は、冬の季語でした。
ブロッコリーは、キャベツの仲間だということですので、
日本に入ってきたのは明治以降ですね。
本格的に普及しだしたのは、昭和40年以降だそうです。
そのブロッコリーは、「子持花椰菜(こもちはなやさい)」と、
歳時記には書かれています。
「子持花椰菜」と使っても、知っている方はほとんどないことでしょう。
ブロッコリー」の俳句も、あまり目にしません。
俳句は、古典的な要素が強いようであり、
実は、絶えず新しさを求めているものだと言えます。
ただ、定型詩ですので、情緒的な言葉は陳腐になりがちです。
基本は写生、ということでしょうか。
しかし、写生は難しいですし、写生で感情を表すのは至難の業です。
近頃、写生が甘いな…と自己反省しています。
冷蔵庫のブロッコリーでは…句作は難しいでしょうね…