呼吸のように・・・

俳句のエッセー

澄みわたる大空

人とは勝手なもので、
上手くいかなければ落ち込むし、
上手くいったらいったで、いつか崩れるのではないかと心配になります。

今、自分が不幸だと思っているときは、なぜ、こんなことがと不平を言うし、
幸せだと思っている人が、この幸せがいつまで続くのか不安になる、
そのような感覚に似ています。
いずれも滑稽な気がします。

そもそも幸不幸とは、何でしょうか。

「おめでとう、恵まれた方」
そう呼びかけられたマリアは、神を賛美して歌いました。
主をほめたたえよ!
しかし、彼女は結婚前に妊娠し、婚約者から離縁されそうになり、
馬小屋で出産し、外国で寄留生活をし、夫は早くに亡くなり、
息子イエスは、十字架上で、母の目の前で死刑になりました。
こう見ると、マリアは本当に幸せだったのか、と疑問に思います。

マリア、あなたがイエスを賜った時から、
さまざまに起こってくる出来事に、何を考え、どう神に祈ってきたのか、おしえてほしい…
全能者とあなたとの関わりを知りたい…

もうすぐアドベントです。
今年も全知全能の主をほめたたえる歌を歌うことでしょう。
この初冬の凛とした空気に、澄みわたる空を仰ぎ、
主と主のなさった御業の跡を探します。
どうか、その時に教えてください。
あなたの愛と恵を、そして、本当の幸せを。

澄みわたる空を仰ぎ、祈ります。