呼吸のように・・・

俳句のエッセー

カレンダー

冬の季語になりますが、
「古暦」があります。
一年の暦が果てる、「暦果つ」「暦の果」「暦の終」「暦の末」、
どれも同じ季語の仲間です。
今年の暦が終わると、
「初暦」となり、新年の季語になります。

来年のカレンダーのお話。
教会では、諸事情により礼拝に集うことができなくなった方々や、
ある一定の年齢以上の方々へ、クリスマスプレゼントをお贈りしています。
今年もカレンダーが第一候補だそうです。
教会から贈られるカレンダーを、とても楽しみにしていらっしゃる方が多いそうです。

昨日、聖歌隊の練習があり、夜の教会へ出かけました。
入口に一台の自転車があり、人の気配もないし、誰だろうと思っていますと、
そこへ買い物を手にして、信仰の大先輩の紳士が見えました。
「ごめん、ごめん、私の自転車です。」
と荷物を自転車に乗せ、
「買い物の拠点にしていてね、不思議に思ったでしょ…」
と、言うより早く、軽やかに自転車に跨って、
「じゃ!」
と、門の先へ漕ぎ出して、見えなくなってしまいました。

あの方は、カレンダーをプレゼントされている年齢ですが、嘘のようにお元気です。
股関節を病んで、歩くこともままならない私の姉は、
「私の方が、カレンダーをもらうにふさわしいのでは…」
と、羨む始末です。

教会には、お元気な方が多いのです。
これも主の恵みですね。
素晴らしい!